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心からの提言を
1)魂=愛する古里
○我が町寒河江

 各地区の組織には青年会・PTA・婦人会・消防団等入る年齢から退く年齢があるが、神輿は老いも若きもと年齢層の幅が広い。これまで挨拶も交わした事のない人と話をしたり酒を酌み交わしながら長老の話に耳を傾けたりする。また、神輿の話で親と子の会話が弾んだり、今までに想像もしない理想が現実となっている。また、いろんな地域の行事が廃れて行く中で、
「会員の若い人で盆踊りを復活させよう。」
というような動きまで発展している。市からの助成金を頂いて造り上げられた地域神輿がこのような形にまで発展しており、地域おこしの原動力となっている事はいうまでもなく地域の和の貴さを教えており、喜ばしい事が生じている。市では今後も神輿作成にあたり助成事業を続けていただきたいと念願するところである。
 また、市長は公務で多忙の中を繰り合わせて、決起大会、総会、各會の総会にご臨席頂いたり、神輿の祭典の閉会後、ステージから降りて我々一市民に労いの言葉を掛けられることは、とても有り難く親近感を感じる。今後とも市民とのふれあいをよろしくお願いしたい。先日、あるテレビ開局30周年を記念しての特別番組があり、その中の「ふるさとCM大賞」という番組で各行政の広報担当が30秒という限られた枠の中で自分の市町村を紹介するものがあったが、寒河江市のCM30秒は「神輿の祭典」一色であった。このように寒河江市のイメージはと聞かれた時、「さくらんぼ」と「神輿祭り」と自他とも認められるところまで発展している。祭りの盛り上がりと言う視点で見ればフローラSAGAEの駐車場や今後出来る駅前広場に9月15日を挟む3日間「いつ行っても何か催しをやっているイベントスペース」を設けてはいかがであろうか。さらにテントを設営して特産品や企業の製品の販売や露店が立ち並び、市民の祭り気分を一層盛り上げはいかがであろうか。
 また、市街地の駐車場が限られている事から、チェリ−ランドからのシャトルバスを運行して商店街や祭り会場へお客さんを送迎してはいかがであろうか。そうすることによって賑やかさが増すものと思われる。数年前と比較して神輿の数が増え、担ぎ手も増え、それに増して市民からの期待が強くなっている。しかしながら、予算面が厳しく、二百数十万円の寒河江祭り実行委員会からの助成金と各企業からの協力金と各會からの会費、御祝い金などの収入の中で何とか回っている状態である。9月15日の夜の観客誘致を全国から行い、観客も渡御に参加できるようなことも視野に入れれば、寒河江の「神輿の祭典」を日本一の神輿祭りにするためにもIT時代の今、全国へ向けてのPR活動費も含めて官民上げての更なる援助を切望するものである。
○我々みんなの社
 寒河江神輿會と八幡宮との間に摩擦は生じていないが、これまでの経過の中で感じていることが二点ある。
一つは八幡會の神輿は総鎮守の御神体が乗るという意味から従来の「本神輿」ではなく「神社神輿」と位置付けをしたらどうであろうか。そこをクリアーしてからストーリーが生まれると思うし、會員のほとんどがそう言った意識にならないと、ただ試行的に企画をやってみようとしても続かない結果となると思う。ただ、程度の問題があり、神社としての立場、総代会、若宮会、八幡會としての理解が必要である。一方、行政サイドからすれば、神事色が強くなれば助成などいろんな協力が出来ない等と言う結果になるのではないだろうか。
 もう一つは発輦式(はつれんしき)をやっても後がないと言うことである。発輦式が八幡宮で各神輿會の代表者が参加して「災いのないようにお祓い」をし「御神体を神輿に乗せる儀式」が大勢の中で行われ、その後、一斉に御山下りをして、西の町交差点で出発セレモニーが行われ「神輿の祭典」の開始になる。そして市役所駐車場にて閉会セレモニーをしてすべて終了になる。全ての行事が終わった後、発輦式の時のメンバーが車に便乗して八幡宮に戻り「御礼参り」と「御神体の遷御式」を行うべきではないであろうか。
 寒河江八幡宮の例大祭を含んだ「寒河江祭り」の中の「神輿の祭典」で八幡會はどのように理解されていくのか、今後のキーポイントになるものと思われる。 ところで、「神輿の祭典」をなぜ見学に来るのだろうか?東北一と言われている「神輿祭り」を一目見たいという人、病人や元気のない人が担ぎの熱気を感じる事で自分にパワーをいただくという人もいると思うし、少なくとも御利益を求めてくる人も多くいると思う。長く続けるには、「一度見たらたくさん」と言われないものにしなければならない。それにはマンネリ化を避け、見学者に何等かの形で御利益のある企画が必要ではないであろうか。
○心=入会してみて
 神輿會に入るきっかけが重要であると思う。なぜならば、神輿を見て担ぎたいと思う、毎年見て興奮する。しかし、どの會にどのような形で入会し担げるのだろうか、と、思って5年神輿を見てきた。ある日、自會の會長と話する機会があり、その年の秋神輿を担がせてもらった。見るだけで興奮し満足していた神輿、それを自分が担げる。見ている側から見られる側になった大きな出来事であった。
@ 人が神輿を見る
A 人が神輿會に入會するきっかけをつくる
B 入會する条件が整う(人、地域との関係)
C 入會する。神輿渡御(見る手側から見せる手側になる)
D 自分を見せながらみんなとの仲間意識が大きくなっていく
E 神輿會の會員であることを自覚する
F 寒河江神輿會の一団体であることを自覚する
G 一個人が他の神輿を見、経験する(三社祭等)
H 違った自分で渡御したくなる(神輿に対する向上性)
I それをまとめ将来の方向性をみんなで考えていく
窓口を明確にし、アピールしていく必要があると思う
2)夢=伝統と継承
○神事と祭事との考え方(イベントとしての捉え方)
 現在の寒河江祭りとは何なんだろうか?
 八幡宮の祭りとは、何なんだろうか?
 寒河江祭りの謂れについては、古来八幡宮例祭の折に、旦那衆が使用人にご馳走を振舞うのが始まりとある。現状は、他地区の祭り同様市内の祭りとして開催されており、他地区(市内以外)から多くの客がみえ、祭りを楽しんでいる状況にある。そうした中で、祭りを盛り上げる手段として、「武者行列」があり、我々の「神輿の祭典」があると考える。このことは祭事という捉え方が妥当と考える。
 神輿の中には八幡宮の神輿もあり、八幡宮神輿については神事を行い、他神輿については祭事参加という位置付けではどうか。八幡宮神輿についても、神社鳥居を出た時点から祭事参加という位置付けで祭りを盛り上げることが望ましい。
 少なくとも神輿を経験して多くの応援渡御に参加して感じる事は、ほとんどの祭りは神事の一つとされて長く続けられてきたもので歴史がある。しかし、我々の神輿は地域神輿であり、會員が楽しく担ぎそれで最高と感じている人も多くいるようだが、少なくとも、各會の中でも役員の地位にいる人は神社神輿も担ぎたいと思っている人が多くいるのが現状のようだ。
 以上のことから、寒河江祭り実行委員会の企画同様に神事とイベントをうまくバランスを取りながら進めていくことで、それぞれの會が自主性を持って発展させることにより、寒河江神輿會がより大きなものになるものと信じている。
○交流=全国の仲間と
 現在、寒河江神輿會は各団体の代表者と出向者という組織の中で子供神輿、企業神輿、本神輿の30数団体で成り立っているのが現状である。
 寒河江神輿會は定時総会を始め委員長会議、事務局会議、會長会議、理事会、正副委員長会議、実行委員会、三役会、渡御責任者会議、総決起大会、その他多くの集会を開き「神輿の祭典」という同じ目的に向かって交流を深めている。各本神輿の定時総会の交流や會同志のゴルフコンペや合同練習なども行われているようだ。
 応援渡御の交流も盛んに行われている。寒河江神輿會は大石田祭りに神輿二基、天童祭りへ三基と応援渡御の要請に参加するようになった。これからも応援渡御の要請が増えるであろうと考えられる。応援渡御は自分の會で体験出来ない楽しみ、喜び、感動、人の出会いと育成に最高の場である。また、いろんな勉強の場でもある。
 その他にも各會の総会資料を見ると海味祭、宮宿豊龍神社祭、南部祭、三泉祭、本楯祭、湯殿山神社祭、歌懸稲荷神社祭、天神神社祭、鳥海・月山両所宮祭、東根祭、村山徳内祭、山形花火大会、尾花沢祭、赤湯祭、左沢八幡神社祭、豊烈神社祭等々との交流を行っている。県外では神輿會主催の浜降祭(神奈川)を始め浅草三社祭(東京)鳴子祭、仙台泉祭(宮城)などがある。
 平成11年10月全国スポーツレクリエーション大会が山形県で開催され、開会式に寒河江神輿會が十基の神輿と777名が参加し神輿會内部の交流も含めて全国に寒河江神輿會をアピールする事が出来た。これからも幅広い交流が考えられる。
 平成14年6月から全国都市緑化やまがたフェアーが寒河江市で開催される。全国から数多くの人が集まってくるが、何らかの形でイベントに参加するであろう寒河江神輿會への期待は大きい。
 大きく羽ばたく寒河江神輿會、イベントや応援渡御などの交流がますます多くなると考えられる今、いろんな問題を乗り越えるためにも至急対策を考える必要があると思う。
○子供神輿=子供に夢を与えるために
 第18回「神輿の祭典」に参加した子供神輿は,13団体中12団体が町内神輿である。その中でも少し離れている地域から参加している田代まつり輿會がある。嬉しいことである。もっと他の地域に子供神輿があるはずである。是非、参加してくれないものだろうか。西根地区からは石川子供会神輿と南部子供神輿會の2団体が参加している、頼もしい限りである。
 2つ以上の町内で協力して1つの子供神輿として参加している地域もある。子供が少ない地域でも祭りに参加し、子供の成長を願う親の気持ちであろう。
 元町地区は、子供神輿と大人神輿(元凰會)とで参加している地区である。親の背中を見て子は育つと言うがまさに理想的な地域神輿ではないだろうか!他の地域にも子供神輿があると思うが親子での神輿への参加は難しいのであろうか?
 町内神輿でない団体が一つある。寒河江空手スポーツ少年団である。渡御の休憩時間を利用して大勢の前で空手の組み手を披露する。空手スポーツ少年団だから出来る楽しい発想だと思う。頼もしい団体がもっと参加して欲しいものである。
 大人の神輿の交流はあるが応援渡御とまではいかなくとも子供神輿同士の交流などもあっても良いのではないかと思う。
 将来の神輿會のあり方のみならず寒河江市の将来を担うのは子供神輿を今背負っている子供達である。神輿の祭典が19回目を迎えようとしているが、過去に神輿を担いだ子供達の内、何人が今の大人神輿を担いでいるのだろうか。川で生まれた鮭が海に行って数年後、ふるさとの川に回帰するように小学生時代に神輿をかつぐ喜び・面白さを経験すれば必ず大人になっても担ぎたくなるはずである。その力が将来の寒河江市及び寒河江神輿會のエネルギーになるであろう。内気な神輿担ぎ人は居ないということが言われているが、子供の時代から神輿を通じて対外的に力を発揮するような積極的な人間になって欲しいものである。その責任は今の神輿會をリードする我々にあるのだが、その一つのやり方として第18回の祭典で採用された「市役所→フローラSAGAE」方向の渡御であろう。あのやり方は子供達を主役に考えた画期的な渡御方法であったと思われる。もう少し時間配分と各會のパフォーマンスのやり方に工夫をすれば、もっともっと盛り上げることが出来るであろう。子供に夢と希望とやり甲斐を与えるために、寒河江市の未来のために寒河江神輿會は更なる工夫と知恵が必要である。
 ところで子供たちは現行の子供神輿をどう思っているのだろうか。自ら進んで参加しているとは考えにくい状況にある。(笑顔がない)これは、現在の子供神輿は、親主導の中で骨格が作られ、それに沿って行われているからに過ぎない。子供の自主性、「こうしたい」「ああしたい」ということがないからではないか。神輿を担いだ者にとって、これほど面白いものはない。しかし、自ら参加するのでなければ後々続かない、苦労だけが残るものである。
 子供神輿は、子供主導で企画参画し楽しさを体験するために大人が手助けする型が望ましい。そのためには、市内の各学校にも協力願い、神輿を出してもらう。また、授業についても、祭り当日や翌日は休校にする等の配慮が欲しい。(教育委員会、学校の理解必要)河北町の祭りでは、子供たちが大勢参加している。これは学校を休校にしているからやりやすいのではないか。
 また、子供たちの集団活動が年々縮小し、協調性が失われつつある。したがって、子供たちの健全育成の観点からも、神輿渡御の当日だけでなく、前夜祭から含めて神輿会の一員として位置付け、参画させることが望ましいと思われる。
○企業と神輿會
現在「神輿の祭典」の予算の多くを企業より協賛金を賛助会員として頂いている。お返しとして神輿會宣伝ポスター・神輿會名前入りタオル等がある。ポスターやタオルは神輿好きな人には価値があると思う。しかし、企業から見ればただ地域の活性化に協力しているのに過ぎないのではないだろうか?神輿會以外にもお祭りに関して協賛金の出費が数多くあると思う。企業側も地域還元に理解を示し協力してくれるので大変ありがたいことであり、深く感謝申し上げたい。しかし、企業にも何かメリットがない限り企業として成り立たないのが現状である。何か神輿會でも対策を考える必要があるのではないであろうか?
花火大会などでは上げる前に協賛企業名を呼んで宣伝しているように、例えばポスターの下に協賛会員名を書き込むとか、本部の音響を利用して神輿甚句の合間に協賛会員名を呼び上げるとか、いろいろ対策はあると思う。感謝の気持ちを表し、企業と神輿會の長いお付き合いをしたいと思う。また、寒河江神輿會には企業神輿として数団体が参加してくれており、特徴ある一つのカラーを出している。企業神輿會は寒河江の神輿にあって、無くてはならない存在感を出してくれているが、これからも参加しやすい状況を作るために、市や寒河江神輿會から9月15日の参加について依頼状や委嘱状を出すことも将来を展望する一つのやり方かと思われる。
3)飛躍=更なる発展を目指して
○実施日
 昔から神事的な寒河江祭りと言えば9月14、15、16日の3日間ではあるが、一般的に寒河江祭りと言えば「9月15日」と誰もが答えるほど市民の間に定着したものとなっている。年々参加団体が増え、「寒河江に神輿祭りあり」と自負できるものである。しかし、一日集中型であるため地域神輿はもとより、企業神輿、子供神輿の方々にかかる負担は計り知れない。企業の方々も、ある程度の地域社会への貢献を視野に入れて頂いてはいると思うが、本質的には企業の営利が伴わなければ、協力面での低下に繋がりかねない。祭りの盛況と拡大には、各企業、団体等の協賛が不可欠である。 現在、15日には朝の渡御の後、各小学校・中学校のパレード参加、夕方からの子供神輿渡御と子供達も多忙な一日となっている。近隣の市町村は、祭り期間中は学校が休日になったり、地元企業も休業となるなど、老若男女地区民をあげて祭りの運営と伝統の継承が行われている。寒河江祭りでも、3日間と言わないまでも2日間位、祭りを満喫できる時間を行政面の支援で受けることはできないものか。国の行政として成人の日や体育の日等の変更が行われ、より国民のものとなっている今日、そう難しい問題でもないように思える。15日の神輿渡御、その後の直会を終えると日付は16日に変わっていて、少なからず仕事面で支障を期する者もいるのではないか。幸いにも平成12年度は、15日が金曜日であり16日、17日と3連休となった企業も数多くあったと思われる。しかし、学校関係では寒河江小学校以外は休日ではなかった。もう少し子供達にも祭りの楽しさを味わえる時間を提供できないものか。 祭りには露店が付き物である。子供ならずとも、我々大人でも露店を覗くのは楽しいもので、親からもらった小遣いをにぎりしめ、祭りの催物そっちのけで目を輝かせていた人がほとんどではなかったか。祭り見物の人々が増えればそれだけ出店数も増え、より一層にぎやかな、活気ある祭りとなっていくに違いない。
 祭りの雰囲気を醸し出す手段として、神輿団体のパレード参加や、昼渡御等と色々考えられるが、寒河江祭りの拡大を図るには祭り期間中は寒河江祭りの観客をも巻き込んで、市全体が祭り一色となった雰囲気作りと、日程的な考慮と参加者の心意気が大事であると考える。神輿の祭典をより盛大な、全国的なものにしていく観点からも、神事的な部分とイベント的な面を考慮し、実施日等の検討をしていかなければならないと考える。しかし、神輿會独自にできるというものでもなく、これから幾度となく催されていく寒河江祭りの中で、行政、観光といった各方面で十分に討議され、より市民のための祭り実現へと歩んでいく事が課題ではないだろうか。
○神輿蔵=神輿会館の活用・実用・拠点など
 駅前に神輿会館ができることは、とても喜ばしいことと思われる。
<保存場所の観点から>
 各神輿會が神輿の保存についての問題を抱えている。きちんとした神輿保存状態にあるかは極めて疑問な部分もある。保存状態や保存場所の費用等を考えた場合、神輿蔵の存在は大きいと思う。しかし、駅前の神輿会館に展示できるのは4基程度であることから各神輿會の神輿を全部保存することは出来ない。神輿保存場所に問題のある神輿會の神輿展示の優先を考えたいが、その中で、神輿蔵を持っている會も駅前に展示したい意向があると思えるため、定期的な交代の展示の検討も必要であると思う。

 チェリークアパークの展示スペースの活用については、本神輿だけでなく子供神輿等もからめたものになった場合のスペースの問題があげられ、駅前の神輿会館と合わせても本神輿全基は入りきれない可能性がある。また、チェリークアパークの展示会場は全面ガラス張りということで直射日光等による神輿状態の変化が心配になるところである。チェリークアパークは神輿用に作られるものではないので、その展示方法について緑化フェアー終了後を目指して各會の要望と検討を要する。

<神輿会館と展示について>
 駅前に神輿会館があることによりいつも神輿が見ることが出来る様になることはすばらしい事だと思う。 神輿まつりの街のイメージを盛り上げていくシンボルになり、多くの人たちに見ていただきたいと思う。
 本神輿4基の神輿は常に展示してあり、その他の神輿は写真等による紹介、各會の特徴やPRしたいところなどがあるような雰囲気が良いのではと思う。 神輿の素晴らしさについて噂には聞いているがどんなものか見たことがないという人もいると思うので、神輿の祭典のスライドショウとかビデオ等による紹介は欠かせないと考える。また、観光に来た人にはじめて見てもらうきっかけが出来るであろう。また、寒河江市民近隣の人にとっても存在感が強調されることは間違いない。神輿会館を神輿會の窓口として情報を発信させ、また、募集の受け付け等を行える場所も整備する事により、より一層の活動が出来る拠点として盛り上げていく場所ではないかと思う。
○會員の募集と確保
本神輿會が12団体、企業神輿會が数団体になった現在、各會とも新規會員の募集と現會員の確保は最大の課題である。しかしながらこのことに関して平成12年度の「神輿の祭典」の前後に興味深い現象が幾つかあった。一つは八幡會の渡御を見て感動した若い女性約20名が即刻八幡會に入會の手続きをしたことであり、もう一つは神輿かつぎ集団風の旅団に11名の高校一年生が臨時的に参加し、陵友睦會の神輿をかつがせて頂き、感動し、それにより来年の参加も約束したことである。更には柴耀會に陵南中学の女子バレー部の3年生が顧問の了解を得て参加し、高校生になってからもかつぎたいと言ってくれていることである。前例は魅力ある渡御は人を引きつける力があることを証明し、2つの後例は募集の工夫次第で新規會員を集めることが出来る事を現わすものである。これにより、我々は益々魅力ある渡御、見る人に感動を与える渡御をする事が必要であり、そのために日々の活動や練習も含め切磋琢磨すべきであると思われる。また、神輿會主導で會員募集のパンフレットを作成し、市報と共に各家庭に配布する等の企画と実際の行動が必要であることを提案する。
 ところで、各會とも各種工夫をしているとの事である。それは当日会員や体験渡御と云われる制度である。これらは9月15日一日だけの体験であるが、一度神輿を担げばその魅力にとりつかれて、次回以降の参加につながるのではなかろうか。それには貸し袢天等を貸すことにより、姿格好を一緒にして、一体感を感じる事も必要な条件の一つであろう。
さらに、現會員の確保と言う面から見れば、自分の會に自らが魅力を感じることが必要であり、総会・忘年会・芋煮会等での団結を図り、會長を始めとする幹部全員の人間的な魅力を高めることも含めて、會員であることに希望と誇りを持ち続けさせるような各役員の精進が不可欠であろう。
 さて、最近の村山市徳内まつりの隆盛や平成12年の東根祭りの勢いは今後の我々の「寒河江神輿の祭典」の将来を語る上で詳細な分析をしなければならない事柄と思われる。すなわち、徳内まつりは当初、姉妹都市である北海道厚岸町の模倣であったようだが、実行したことにより、見ていて格好良い、踊っていて気持ちいい、だから参加したい、という形で良いように良いように巡っているようであるし、東根祭りはこれも姉妹都市である北海道新得町のヨサコイソーラン踊り「夢風舞・さほろ組」の参加やパフォーマンス集団GAT‘sの結成により新しい東根祭りが模索されており、さらに東根市内にヨサコイソーラン「花嵐舞・いでは組」が結成されたとのことで、今後の成り行きが注目される。いずれの市の祭りにも神輿が重要な位置付けにあることもあり、今後は寒河江というエリアだけでなく、21世紀の山形県又は山形県内陸部をいかに活性化させるかを村山市や東根市のみならず、天童市・尾花沢市・大石田町等の企画者と連絡を密に取りながら議論して行くべきではなかろうか。 ところで、今現在12団体の本神輿があるわけだが、その中で会員の減少で困っている會も少なくはないと思う。その理由には様々あるだろうが、その内の一つにどんどんと作られていく地域神輿があるような気がする。平成13年度にも若葉町で100名の會員を目処として新しい會が発足するとのことであるが、新しい神輿會がどんどん増えていけば、「かっこいい」とか「こんなに沢山の神輿會があってすごい」などと見た目上は良いのだけれどそのようなイメージとは裏腹に、今までの古い神輿団体は地域で作られた神輿団体に少しずつではあるが会員の移動があるようだ。でも、今すぐ新神輿団体を作ってはいけないなどとも言えない。 ここ2,3年ほどの神輿會はみんな活気があり、會員の減少なんてと思うだろうが、だんだん古くなってくると會のいざこざ、その他いろいろなことでこれから先必ず経験することだと思う。
 そのようなことから、これからどうしていくべきかを考えなければならないと思う。
○21世紀の神輿渡御の方法と渡御場所について
=動き・流れ・演出・ストーリー等
 現在、寒河江祭神輿の祭典は9月15日、16時頃から神輿待機場所に神輿が集結し、19時から2時間強の間フローラSAGAE前より寒河江市役所前での約700mを渡御している。各會とも、8月前後から練習を重ね、約2時間だけの渡御で終了してしまう。東北最大の神輿祭という展開をしようとする祭りとしては、少々物足りなさを感じる。
 平成12年度に初の試みであった「昼渡御」を龍南會神輿保存會が行った訳だが、距離にして2.5qを3時間かけ渡御し、地元の応援はもとより、各企業の方や市民の皆様に数多くの寄付や協力を頂いた。 八幡宮大鳥居の前では境内参拝者からも大きい声援や拍手を賜り、担ぎ手も大きな感動を感じ、今までにはなかった『祭』を体で感じ取られたとの事であった。
 これを機に、これからの神輿の祭典の演出方法を考えなければならない。現在のように、待ち時間が長く、渡御時間が短いことを改善しなければ、年々増える神輿會に対応できなくなるのではないか。例えば平成14年完成予定の駅前の周回道路やロータリーを利用する事で、子供神輿・企業神輿・本神輿が一斉に担ぎ、途切れることのない渡御を行うことが出来れば、担ぎ手も観客も十分に楽しめるものになるのではないだろうか。交通規制の問題もあろうが、奴・臥龍太鼓・武者行列との融合も視野に入れて考えていくことが大切であろう。さらには春のサクランボ祭での渡御等についても検討の余地があるのではなかろうか。
 ところで、「昼渡御」について一つの提案がある。寒河江神輿會全員で一つの神輿を担ぎ、市の隅々まで練り歩くのは理想ではあるが、不可能なことであろう事から、毎年各會から選ばれた人間が一つの組織を作り、これを「寒河江連合(仮称)」として揃いの袢天をまとい、9月15日の朝から昼にかけて一つの大きな神輿を担ぎながら町中を練り歩き、寒河江男・寒河江女の「こころ粋」を示すというのは如何であろうか。その各會から選ばれた人間と言うのもその年の年男・年女とし、12・24・36・48・60才のメンバーが率先して参加し、更には実際に担がなくとも72・84才の粋な袢天を着た人々が脇を固めるような形になれば、一つの大きな物語が展開し、新しい寒河江の歴史を創造する事になるのではなかろうか。これは「寒河江でしか出来ない催しを」という考えから出た発想であるが、21世紀を迎えるに当たり寒河江神輿會が行った「世紀越渡御」が大成功に終わった今、そのエネルギーを継続するためにも、スポ・レク祭を契機として各會相互の繋がりが強くなりつつある今こそ、次のステップを踏み出すときであると思われる。
 21世紀の寒河江祭りは朝から夜まで市内が祭り一色になり、神輿の祭典のみならず、流鏑馬・奴・臥龍太鼓・武者行列等も含めて、朝から駅前通りに集まったり、地元に戻ったり、八幡宮に登ったり、町中を歩いたりして祭りを楽しみ、渡御を楽しむ姿を想像するだけでも圧巻であると思われる。
○海外渡御(例えばトルコ・韓国へ数年後を目指して)
寒河江市にある神輿の各団体は9月15日の寒河江祭りだけではなく、他の市町村や県外の祭りに神輿を運搬していったり人員だけ参加したりの応援渡御を行い、各団体各地域と交流を持ち楽しく有意義に神輿を担いでいる。 そこで、夢のような話かも知れないがこれからは日本だけに留まらず、海外へと目を向けてはどうであろうか?例えば寒河江市との姉妹都市であるトルコのギレスン市や韓国の安東市に日本の伝統文化である祭りを伝えるべく、我が寒河江市で神輿を運搬し、現地で祭りを実行し、渡御するのである。神輿渡御における我々の情熱や心意気で海外の言葉も風習も異なる人々を魅了し共感しあえたらどんなに素晴らしい事であろうか。 しかし、これには資金や輸送を始めとする様々な問題が多くある。しかし、個々としては無理かもしれないが、数年後を目指して、各団体がそれぞれの枠を越え、協力しあい、寒河江神輿會として団結し、寒河江市を挙げて一つの大きな目標としてみたら可能な事ではなかろうか?人間が飛行機で空を飛び、スペースシャトルで宇宙へと翔び立つ今、何年先になるかはわからないが、裸神輿として樽神輿から始まった神輿の祭典も東北一といわれる大規模なものとなり、海外渡御の話も夢ではなさそうだと考える。

--- 発刊にあたり

--- 始めに=我々の心意気を示すにあたって

--- 今、我々がいる状況は

--- 3 心からの提言を

--- まとめとして心意気を表したい
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